孝謙天皇の祖母である藤原宮子が海人の娘であるという道成寺に残る宮子出生伝承は事実でないかと著者は指摘する。孝謙天皇の道鏡への恋も、祖母の海人の血から発した仏教的な平等思想のあらわれであることを論征する。