激毒を商う悪党と消えた機密文書を追え───!!小姓組直下の御膳奉行・矢背蔵人介は将軍・徳川家慶の毒味役「鬼役」を務めている。そして裏の役目として小姓組番頭・橘右近から命を受け白洲で裁けぬ悪を闇に葬る暗殺役も担っていた───。浦賀水道に漂着した清国の帆船・戎克〈ジャンク〉。その船内に満載されていたのは国を滅ぼす激毒・阿片だった。阿片密輸の黒幕を見つけるため、蔵人介は取引を主導しながら船から逃亡した水夫頭の探索を命じられるのであった。しかしその数日後、蔵人介に公儀の威信を揺るがしかねない機密文書をめぐる新たな密命が下され───☆「眉間尺」ほか、全七編を収録!!